TaggMatchの理念

デジタルを遊びでなく仕事に使う。その目的は迅速性 (agility) と水平性 (flatness) です。これを従来阻んできたもの、それは文書にかかるコストでした。

文書の作成・保守と頒布のコストに耐える大組織だけが、情報を天下らせ、幾重にもつらなる寡黙な下請け構造を支配する。CMSやブログなどのウェブ発信ツールの登場は、宣伝・調達のみならず、カタログや仕様書・マニュアルなどあらゆる文書にかかる手間と時間を劇的に縮小することにより、こうした20世紀型産業構造を激しく変革しつつあります。

だれもがプレーヤー。だれもがグローバルへ。そのために今や必要なのは、世界に伍するあなたの能力と、情報発信にかけるあなたの意欲だけであるといえます。柔軟な異業種水平分業のチャンスに即応するべく、ウェブ上の情報は時々刻々更新することが可能だからです。ところが印刷媒体のほうは、残念ながらそうもいきません。

月1回、年1回しか刷られないDTP版下データを、流用してウェブ版を作成する。これが本末転倒であることに、徐々にみんなが気づいてきてしまったようです。これではせっかくのウェブの秘める迅速性を、まるで活用できていないではないか。

むしろさきにウェブありきで、新鮮なウェブを正本として、たまのDTPへはウェブからミラーしたい。もちろんDTP(PDF含む)するからには、人間の目に最高に心地よいものにしたい点はゆずれない。となれば現時点での最適解はInDesign環境にほかならない ——。

これがTaggMatchの発想であり、TaggMatchがお応えしたい需要はそこにあります。